結婚は人生最大のイベントです。昔は「仕事をもって結婚をして一人前」が当たり前でしたが、近年では高い年齢に至るまで未婚に留まる人が増えて、結婚するかしないかの自由度が高まっています。
「知り合いがお見合いの面倒をみてくれる」
「付き合ったら結婚するのが当然」
「婚前交渉はいけない」
結婚するのが当たり前と言われた年代ではこのような様々な規制があったおかげで、お見合いや職場結婚などで、適齢期になると次々と決まっていました。
ですが現在は男女ともに結婚せずとも生きやすく、結婚や恋愛について第三者が言及しづらい時代です。
近年の結婚事情と、婚活の必要性について解説します。
結婚適齢期であったはずの20代・30代の未婚率が高まっている
2015年の国勢調査によると、結婚適齢期と言われる20代・30代の男女ともに未婚率が多いことが分かります。
女性 | 男性 | |||
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未婚率 | 有配偶者率 | 未婚率 | 有配偶者率 | |
15~19歳 | 99.4 | 0.5 | 99.6 | 0.3 |
20~24歳 | 91.3 | 7.9 | 95.0 | 4.7 |
25~29歳 | 61.3 | 36.3 | 72.7 | 26.3 |
30~34歳 | 34.6 | 60.9 | 47.0 | 50.8 |
35~39歳 | 23.8 | 69.7 | 35.0 | 61.7 |
20代では半数以上が未婚であり、30代でも3~4人にひとりは未婚の方がいます。ほぼ全員が結婚していた「皆婚時代」と言われる1980年代と比較すると、20~30年の間に結婚状況や事情が大きく変化したことが伺えますね。
- 結婚年齢がばらついている中での「晩婚化」
- 結婚したくてもできない 「非婚化」
これは結婚は同じ年齢で一斉にするという画一的なものではなくなっていることが、理由として挙げられます。
結婚年齢が多様化しているとか、結婚しない人が増えている、というと自分の意思でそういう人が増えていると思いがちですが、実際には全く逆で結婚年齢がばらつくことにより、自分の思ったタイミングで結婚できなくなっているのです。
「婚活」なしでは結婚できないのか?
「婚活」という言葉は2008年の「婚活時代」から始まったとされています。結婚に対して、「結婚するために自ら動き、活動をしないと相手が見つからない」と判断する女性が多くなったのです。
結婚というものにおいて、意外と女性のハードルは高いです。彼女たちがよく口にするのはルックス・身長・学歴・年収などで、加えて「普通の人で良い」「会話が楽しい人」などを付加するため、条件が多くお相手が見つかりづらいのです。
そのため平均よりも好条件であるはずの男性も、このような女性たちから相手にされず、婚活自体が面倒になり、好きでもない女性に時間やお金をかけたくない、休みの日はゆっくりと過ごしたいと思うようになりました。
今まで「女性と付き合う機会もなかった人」はとくに、恋愛で勝負をしてこなかったので勝った負けたの経験がなく、婚活市場の厳しさに傷つくのです。
結果として受け身の王子様ばかりになってきましたから、女性から声をかけない限り行動に起こせません。繊細な男性は「絶対大丈夫」と確信がないと女性を口説かないのです。
本来「様子見」という言葉は、女性が良く使う言葉でした。「彼がどのように思っているのか様子を見ているのです」と話す女性が多かったのですが、最近は男性が「様子見」という言葉を使います。
男性は受け身ながら頑固で優柔不断なところもあり、折角付き合うことになってもいつの間にか自然消滅してしまうのです。
女性からしたら何を考えているかわからず、好きか嫌いかもわからないまま有耶無耶に終わってしまいます。
さまざまな要因があって現在の男女の傾向や結婚観ができているため、今は結婚するために婚活が必要な時代となったとみて間違いないでしょう。
夫婦合算年収が重要な時代に
1980年頃まで結婚生活は、主に男性が働き妻がいわゆる専業主婦として家計を支える、言ってみればシングルインカムの時代でした。
それが男女機会均等法を契機として女性も程度の差はあっても、収入を得て夫婦が共同で家計を支えるいわゆるダブルインカムの時代に入ったのです。
加えて女性の総合職ができて男性顔負けの高収入を得る女性が出現した反面、いわゆる一般の女性事務職が消え去って、相対的に低収入不安定の契約社員・派遣社員・パートなどが急増し、女性の職業事情が一変しました。
一部の高収入の女性はさらに高収入の男性を希望し、大多数の低収入の女性は相手の男性の収入に過度に期待してしまうことになります。
近年女性の結婚年齢が高くなり、かつ結婚できない女性が増えてきた背景には、相手の収入に対するスクリーニングが心の底にあるのです。
未婚女性の40%が年収600万以上の男性を望んでいますが、未婚男性25歳~34歳のうち600万以上の年収が何パーセントいるかというと、たった3.5%です。
そしてその少ない男性陣は、とっくに結婚しているのです。
女性の「好みの男性」はみんな同じ
美人で仕事もでき、センスもあり料理も上手にパッパと作れて趣味も広い。そういうスーパーウーマンたちも皆、条件の高い男性を好みます。また「結婚より仕事!」とあおられていたバブル時代はとっくに過ぎ、リストラや長時間労働の中で仕事を続けていた女性たちも「結婚した方が楽なのでは、、、」と結婚を意識するようになりました。
前者の自立型の女性は、自分より全て上の男性を希望します。コミニケーションの高い男性、仕事ができ、高い年収をとる、そういう男性を好むのです。
後者の依存型の女性は「条件」「恋愛」が両立できる相手になかなか出会えません。自立型の女性は「結婚」と「自分を貫くこと」の両立に迷う結果、結婚できないでいるのです。
その結果として、前者の女性と同じような男性を希望してしまいます。今まで仲人として多くの方の話を聞いてみて分かったのですが、結婚したいと考えて相談所を訪れる女性のほとんどが、同じような条件の男性を希望しています。
結婚市場の勝者とは?
自立型・依存型の女性のうちごく一部が、皆が望む男性を見事獲得するわけですが、では彼女達と残っている女性たちとの違いは何なのでしょうか?
まず依存型の女性で残っている人たちをさらによく見ていると、多くが実家から離れずにいる女性でした。親や身内に依存しており、まだ大丈夫という余裕を残している女性が、真剣に結婚したいと考えている女性に太刀打ちできるはずがありません。
自立型の女性に関してはシンプルに、高い理想に見合った男性と縁がないにも関わらず、条件を見直さない方が多いです。
実際、結婚したいのにできないでいる女性には受け身・頑固だという点が共通しています。
結婚市場の勝者は積極的に自分から出ていき、トライアンドエラーを繰り返して改善していきます。合コンにも行きますし、自分から告白もします。自分は結婚したいということを全面的に押し出して、紹介もしてもらいます。
恥ずかしい、みっともないなどといったプライドを捨てられる人ばかりです。
結婚できる人とできない人の違い何か?
結婚相手に対して求めている事をはっきり持っている人程、結婚相手をすぐ見つけて結婚しています。
逆に「普通の人でとくに希望はありません」という人ほど、いざとなるとどうでもいいことにNGを出し、結局自分でどのような人がいいのか分からず、自分を理解できないでいます。もっといい人がいるかもしれないと、どこかで思っている人たちです。
この人と思ってもどこかで「トキメキがなくて」と結婚に踏み切れず、いつまでも優柔不断でいる人程「前の彼が良かったです」と泣き言をいう人たちも多く、結局は婚活迷子になってしまうのです。
「絶対に合わない」と感じた途端に大事なところに目を付けないで、どうでもいい事に条件をつけてしまい、一緒にいて楽しいとか居心地よいとかが置き去りになっているのです。
幸せは人それぞれ違うものですが、小さいことに幸せを感じ、感動する心を持てることが最高の幸せだとおもいます。玉の輿やハイステータスも必要ありません。普通の他人と生活が待っているだけなので、自然体でいられる相手です。
このように考えると結婚も近道になるかもしれません。
昨今の結婚事情、仲人として思うこと
いつの時代でも「結婚する」ことにあこがれを持ち夢を描き、そのうち「素敵な人と出会える」と思いつつ年齢だけは止まらず一定のスピードで過ぎ去っていきます。
20代~30代前半の方たちの入会には仲人もゆとりを持ち接することができるのですが、30代後半の会員さんには一日も早く良いご縁がありますように…と仲人も頑張りますが、思うように進まず仲人との足並みが崩れてしまうこともあります。
本当に結婚したいのですか?と説いても、自分に合わないのです…という返事が返ってきます。お見合いしてもお断りとなり、お断りの理由は何ですか?と聞いても「何となく違います」との返事に難しいなと思うことも多いです。
きっと自分を知らないため、自分の価値も判断できないのでしょう。昔の人は良い事を言いました、「結婚すべきは同じ環境に育った相手です」と。
年々世の中は難しくなりましたが、一方で女性が働きやすくなったり、イクメンの男性が増えたりなどプラスの変化もあります。家事も子育ても一緒に協力できる男性はとてもモテる時代です。
女性には子供を持つ年齢があり、男性には子供を持ちそれにかかわる費用もあります。子供の教育にもお金がかかる時代です。
男女お互いが良い時代・難しい時代であるからこそ、出会いがないと嘆くのではなく、自分から行動してみてください。幸せは行動することから始まります。そして結婚だけが人生ではないと、無理やり納得しないでください。結婚することで自分が成長し、苦しいことも悲しいことも半分にできるのです。
昨年、今年とコロナ自粛期間がありました、「テレワークで誰とも話さなく雑談もできなくてとても寂しく思います」という方が多かったことには、人間一人で生きていくほど強くはないのだと、改めて思いました。
どうぞ結婚相談所を気軽にお尋ねください。そして悩みをお聞かせください。お話をするだけでも一歩前進です。
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